この記事は移転しました。約2秒後に新記事へ移動します。移動しない場合はココをクリックしてください。
交互浴ファンの皆さま、素晴らしい交互浴ライフ送れていますでしょうか?
近年はサウナブームもあり、入浴の重要性や交互浴の良さが再確認されつつありますね。
そんなサウナブームに重要視されているキーワード『ととのう』。
サウナトランスとも呼ばれたりしますが、要は「サウナ→水風呂→休憩」を繰り返すことで得られる『快感』のことを言います。
このととのう感覚を知ってしまったら、もう、サウナの虜になってしまいます。
では、ここで本題です。自宅で簡単にできる健康法である『交互浴』。
自宅でできる交互浴で「サウナのようにととのえる」と思いますか?
今回は『交互浴でととのう』をテーマに、検証を行いました。
・サウナと交互浴の違いはあるのか?
・どんな違いがあるのか?
・共通点はなんなのかな?
温→冷→休憩を繰り返すという点では、サウナと自宅でできる交互浴に大きな差はなさそうですが、どんな差があるのが具体的に気になりませんか?
・サウナファンの皆さま
・交互浴ファンの皆さま
・これからサウナや交互浴を始めようと思っている皆さま
こんな人たちに知っていただきたい情報てんこ盛りとなっています。「サウナ・交互浴」をもう一段階楽しむためにも是非読んでいただきたい内容となっています。
交互浴で整う(ととのう)ことはできるのか?
結論から言いましょう。
自宅での交互浴でも、ととのうことはできます。
条件や方法をしっかりクリアしていくことで、かなり気持ちの良い”ととのう”交互浴を行うことができるのです。
ただ、サウナとは違う点も多々存在するのも事実です。
個人的感覚ですが、サウナでのととのう感覚を100とすると、自宅での交互浴は最高で70程度だと感じています。でも、交互浴を侮ることなかれ。
交互浴は、自宅でできる入浴法として最高クラスの気持ち良さ、そして、ととのう感覚を体験することができます。
それではまず「自宅でのととのう体験」、その検証を見ていきましょう。
交互浴で整う(ととのう)かどうか検証してみた|交互浴体験談
ここからが本題、交互浴でととのうのかどうかの検証です。
ここはあくまで、筆者が本当に体感することができた情報だけをお伝えいたします。
交互浴|下準備
まずは下準備から。
筆者はいつもより厚めの42℃のお湯を、いつもより多めに湯船に張ります。浴室にもくもくと湯気が溢れてきます。
筆者お気に入りの入浴剤であるエプソムソルトを多めにお湯にかき混ぜました。
肩までしっかりと浸かると、身体の芯の温度が上昇していきます。
そこで一度湯船から上がり、髪を洗ったり、身体を洗ったり、これから汗をかきやすいように、毛穴の汚れを丹念に落とすイメージ。
これで、交互浴の下準備は完了です。
交互浴|1順目
湯船に戻り、肩までしっかり浸かり、身体をしっかり温めます。
しばらくすると、体温は上昇、心拍数も上がり、1~2分で汗が噴き出してきます。
エプソムソルトを入れることで、サラリとしているけど、しっかり肌にまとわりつくお湯は、発汗作用をさらに助長させています。全身の血行が良くなり、皮膚表面がかゆくなったりもしてきました。
火照った身体は、クールダウンを欲しだします。そこから少しだけ我慢。+30秒~1分、湯船で火照った身体をさらに温めます。
「もう水を浴びさせてくれ!」
そう思ったタイミングがベスト。ザバっと湯船から上がり、水をシャワーで全身に”とことん”かけます。
身体は一気にクールダウン、心拍数も落ち着き、汗がサっとひきます。ただ、身体の芯はまだポカポカしていて、寒さは感じませんでした。
そのまま、湯船の外で休憩です。身体を拭き、暑くも寒くもない、なんとも不思議なちょうど良い状態に身を任せ、そのまま目を閉じました。
なんとも言えない快感、ちょうど良い状態、頭が軽くなる感覚が溢れてきます。眠くなるようだけど、頭はスーっとクリアで、ふわふわとした浮遊感。
ゆっくりと目を開けると、そこで交互浴の1順目が終了です。
頭がスッキリとして、疲労感を全く感じない、不思議な状態になりました。
交互浴|2順目
もう一度、湯船に戻り、肩まで浸かります。
1順目よりも、足先指先がじんわりしびれてくるような感覚。汗も、すぐに噴き出してきました。心拍数もすぐに上昇し、身体のめぐりが良くなった感覚。
肩を揉んだり、ヘッドマッサージしたり、お湯に浸かっていない頭の温度も上がっているようでした。たまらず出した腕には汗の水滴が浮かび上がっています。
「あと1分経ったら水を浴びよう」
そう決意はしたものの、決意から30秒くらいで、水を浴びてしまいました。湯船にいたのは5分くらいでしょうか。
頭、身体、足先、手先を冷水シャワーで十分に冷やします。心臓が落ち着き、その後に呼吸も落ち着いてきました。
ハーっと深呼吸、吐く息も少しクールダウンしていて、喉元もひんやりしています。
表面は冷たいけど、芯はまだ温かい。不思議な感覚と、落ち着いた心で、そっと目を閉じると、1順目より深いリラックス状態。
心臓はいつもよりもゆっくり鼓動していて、頭は空っぽ、暑くも寒くもない、ちょうどな状態。呼吸もゆっくり深くなり、「気持ち良いなぁ」という感覚に包まれます。
「ずっと休憩していられるな」
なんて思いとともに目を開け、背伸びをして、普段酷使している肩回りをしっかりとストレッチをしました。
頭はクリア、身体は準備運動でしっかり伸ばしたような、でもぼんやりとして、頭に薄皮1枚張ったような、なんとも形容しがたい感覚になりました。
交互浴|3順目(ラスト)
3順目、湯船に戻ります。
少しお湯の温度が下がっているため、追い炊きで湯船の状態を整えます。湯気があがり、それに燻されるかのように、額からは汗がタラリと落ち始めます。
一気に上がる心拍数。心臓の鼓動とともに呼吸数も増え、交感神経の高まりを感じられます。全身の毛穴という毛穴が開ききっているような感覚でした。
1順目より2順目、2順目より3順目の方が、身体の温まり方が早く、「水を浴びたい」という欲求も比例して高まります。滴る汗を手でぬぐいながら、水を浴びるために身体を温め続けます。
「今水を浴びたら、最高に気持ち良いだろうな」
このタイミングで湯船から上がり、シャワーの出を最大にし、一気に火照った身体をクールダウンさせました。
ふーっと吐く息、「あぁー」とあげる声、開ききっていた毛穴は一気に閉じ、温かさを中に閉じ込めたかの状態。その温かさとともに、深い、とても深いリラックス感が押し寄せてきます。
いつの間にか閉じられた目、風呂の椅子に座り、頭をぐったりさせた態勢、それをもうひとりの自分が見ているかのような。恍惚感とリラックス、爽快とも陶酔とも呼べそうな、深く落ちた状態。そんな状態に、スーッとはいっていきました。
この感覚をまさに『ととのう』と呼ぶのでしょう。
目を開けると、1日の疲れがシャキッととれ、代わりに軽く運動をしたかのような少しの気怠さがありました。
交互浴後
風呂場に、大体1時間くらいいた計算になります。
風呂上がりの水分補給。いつもの水が、いつも以上に冷たくて、そして美味しく感じました。
部屋で軽いストレッチをして、身体を伸ばし、肩を回して、1日最後のメンテナンスを済ませました。
あれだけ冷たい水を浴びたのに、身体はポカポカ温かく、少しづつ睡魔が襲ってきます。そのポカポカの身体のまま布団に潜り込むと、その日はそれで終わりになりました。
サウナと交互浴の違いを考察してみた
ここではサウナと交互浴の違いを考察してみます。
温→冷→休憩
この流れは同じなのですが、やはり体感できる気持ち良さや『ととのう感覚』は、少し異なります。その理由はどこにあるのでしょうか?
温まり方|対流、伝導、輻射
まず、サウナと交互浴では『温まり方』が異なります。
サウナの温まり方:輻射や対流→空気や遠赤外線からの熱
交互浴(湯舟)の温まり方:伝導→お湯からの熱
ここで少し寄り道。
なぜ100℃くらいのサウナにあなたは平気で入ることができるのでしょう?
100℃のお湯に入ることはできませんよね。
答えは、お湯と空気では熱の伝わり方が違うからです。
空気はお湯よりも、熱を伝えにくいという性質があります。
だから、100℃のお湯に入ると熱さが伝わるのに対して、サウナは大丈夫だということです。
では、話を戻します。
まず湯舟のことを考えましょう。
湯舟にいると、すぐのぼせちゃいませんか?すぐ暑くなるというか。
これは、まさにお湯の熱の伝わり方が良いからで、お湯に入ると人はすぐに温まってしまうのです。
言い換えるならば、すぐに温まってしまうので、身体の表面は熱く、内部はまだあまり温まっていない状態になります。
つまり、交互浴(湯舟)は、外部(身体の表面)は温まっているけど、内部はあまり温まっていないという特徴があります。
対して、サウナは熱が伝わりにくい空気や遠赤外線に、じんわりとゆっくり温められます。
じんわりと温められること、そして遠赤外線の効果により、内部から熱くなるという特徴がサウナにはあります。
この温まり方の違いが、サウナと交互浴の大きな違いといえます。
この違いによって、汗のかき方や心拍数の上がり方、ととのい方にも差がうまれます。
では、サウナではなく、湯舟を使って効果的に体の芯まで温まる方法、知りたくないですか?それは別記事で追及する予定でいます。
水風呂と家庭の水シャワー|水の冷たさや冷却方法
水の冷たさは、『ととのうかととのわないかを決める重要なポイント』です。
個人の感覚としては、極端な場合を除き、水は冷たければ冷たいほど、ととのいやすいです。
ここで「サウナにおける水風呂」と「交互浴のときに使用する家庭のシャワーの水」の温度ついて考えてみます。
サウナにある水風呂の水は、基本的にチラーと呼ばれる冷却装置で冷やされています。そのため、水温は平均して18℃程度くらい。水温18℃で、一般の人は『かなり冷たい』と感じる温度となります。
一方、家庭の水は、最高に冷たい状態でも、サウナの冷却水の冷たさには劣ってしまいます。
そのため、一般的には、サウナの水風呂のほうがととのいやすいと考えることができます。
また、水風呂は全身をまんべんなく一気に冷却できるのに対し、水シャワーは局所的で冷却するのに時間がかかります。この点でも、サウナの水風呂の方がととのいやすいと言えるでしょう。
ただ、家庭の水シャワーがダメかと言われると、そうではありません。
家庭で水を浴びたことありますか?
浴びたことがある方はわかると思うのですが、思ったよりかなり冷たいですよ。
筆者の感覚では、「サウナの水風呂に劣るのはしかたないけれど、ととのうには十分な温度」と、このように思います。
下手なサウナの温めの水風呂よりもよっぽど冷たいですよ。
そういう意味では、「家庭でもととのうことができる」と言えるのではないでしょうか。
心拍数|サウナの方が上下の差が大きい
心拍数は、ととのう、ととのわないを見極めるために重要な要素です。
温まることにより心拍数が上がる→冷めることにより心拍数が下がる→休憩することにより心拍数が落ち着く
これを繰り返すことで、『より心拍数が落ち着き、精神的にも落ち着いた状態となること』 = 『ととのう』だと筆者は考えています。
ここで筆者が測定したデータを公開します。
サウナと家庭の交互浴で、心拍数にどのような違いがあったかを見ていただきたいと思います。
最大心拍数 | 最低心拍数 | |
---|---|---|
サウナ | 138 | 65 |
交互浴 | 135 | 72 |
ここから、サウナと交互浴では最大心拍数は同程度であるが、最低心拍数が少し異なることが分かります。
つまりは、サウナと交互浴では、休憩後の心拍数に差が出るということです。
より最低心拍数の低いサウナの方が、よりととのいやすいのだと、ここでは言えると思います。
では、この差はどうして生まれるか?
それは、おそらくですが、水風呂と水シャワーの違いによるものだと考えられます。
サウナで水風呂に入ることで、家庭ではできないほどに瞬時に、そしてまんべんなく身体を冷却でき、それがこの差を生んでいるのだろうと推察します。
逆に考えると、家にも水風呂があったのなら、家庭でできる交互浴でも、サウナのようにととのうことができる可能性があるということです。
(これは後日、検証したいと思います)
ただ、家庭でも、ととのえる程度には最低心拍数は下がることも、実際に確認できました。
気持ち良さ(ととのうレベル)|サウナはご褒美、普段は交互浴
ここは非常に重要です。
「サウナと交互浴の気持ち良さに差はあるか?」ということです。
はっきり言います。差は確実にあります。
「サウナに入り、水風呂に入る」、こっちの方が気持ち良く、ととのいやすいのは事実です。家庭できることには限界があります。
ただ、家庭でできる交互浴もかなり気持ち良いのは事実です。
筆者は、サウナはご褒美、普段は交互浴と割り切っています。
また、家庭で交互浴を習慣化することにより、ととのう感覚を日頃から習得しておくことで、たまのサウナが超絶ととのいやすくなります。
交互浴で『ととのうトレーニング』とでも言いましょうか。
そういった意味では、「サウナと交互浴の気持ち良さを比較する」ということは、愚問なのかもしれませんね。
結局、サウナと交互浴どっちが良いの?
結局は『サウナも交互浴も、どっちも最高』、そういう結論になりそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まずは、交互浴でもバッチリととのうこと、理解していただけたでしょうか?
正しい方法でじっくり取り組めば、交互浴でもかなりリラックス、ととのう境地に達すると思いますよ。
また、サウナと交互浴の違い、分かっていただけたでしょうか?
「交互浴はやっぱりサウナに勝てない」
けど、サウナも交互浴も、どっちも良いという結論。
卑怯な結論ですが、どっちも素晴らしいのは事実です。
サウナはご褒美、普段は交互浴。
こんなマインドでいたら、身体面でも、精神面でもバッチリととのった健康的な生活を送れること間違いなしです。
「毎日サウナに行きたいんだけど行く時間もなかなかない」
そんな人こそ、自宅で交互浴!バッチリととのっちゃってください。
ととのうだけでなく、交互浴には様々な効果があります。それらについても記事にしていますので是非ご覧ください。