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自律神経失調症でお悩みの皆さま、そして自分が自律神経失調症ではないか?とお考えの皆さま。
あなたは今、現在進行形で苦しい思いをされていると思います。
倦怠感
吐き気
微熱
不安感etc
本当に数え切れないほどの症状に悩まされる病気が、この「自律神経失調症」です。
2015年6月、僕(プロフィールはこちら)は自律神経失調症を発症し、とてもつらい日々を過ごしました。
様々な症状に苦しめられ、ただただ時間が過ぎるのをじっと待つという生活。
もう、僕はずっとこのままなのだと諦めたときもありました。
ただ、2016年4月、僕は自律神経失調症を克服、完治することができました。
僕にとってはとても長く、つらい道のりでしたが、その内容は今考えればごくシンプル。
「心療内科における治療」によって、僕は、僕に戻ることができたのです。
今回は、その「心療内科での治療」にスポットを当て、様々なことをお話ししていきたいと思っています。
◎今、現在進行形で通院されている皆さま
今後「どのように治療が進んでいくか?」、「どれくらいの時間がかかるか?」、「なぜ治療が必要なのか?」、是非、参考にされてみてください。
◎今、通院されておらず、自分ひとりで悩み続けている皆さま
自律神経失調症を克服した中のひとりのつたない体験談ですが、今後のあなたの完治に向け、少しでも役に立てたら幸いです。
医者でも看護師でもない、「ただの自律神経失調症経験者」として、自律神経失調症の治療がどのように行われ、それがなぜ必要だったのかを、ここに記していきたいと思います。
- 自律神経失調症の治療とは?
- カウンセリング
- カウンセリングの必要性
- 投薬
- 投薬の必要性
- 自律神経失調症の完治までの経過
- ざっくりとした治療費
- 諸症状に対しての治療はなかった
- 治療外で心療内科でおすすめされたこと
- まとめ
自律神経失調症の治療とは?
自律神経失調症の治療は、言葉で言うとすごくシンプルです。
だって、
カウンセリング
投薬
基本的に、これしかありません。
他の病気のように、医者がなにか処置をしたりすることは基本ありません。
患者の話を聞き、薬を処方する。
この一行でまとめられるほどに簡単な内容が「自律神経失調症の治療」なのです。
と、この話だけを聞いて、不安に思われる方も多いと思います。
だって、文字に起こすとビックリするくらいシンプルですからね。
特に今苦しんでいるあなたからすると、「他にも何か処置をして欲しい・・・」、そう思うに違いないです。
でもですよ、今、自律神経失調症と診断されたあなたに必要な治療は、まぎれもなく、カウンセリングと投薬、このふたつに違いないです。
これらのシンプルな治療の裏には、医者の確かなノウハウと、慎重な選択が隠されています。
決して、簡単なことではありません。
このことを、自律神経失調症を克服した身として、強く強く思っています。
では、具体的に、それらの内容について深掘りしていきましょう。
カウンセリング
いきなりですが、あなたが自律神経失調症、もしくはその疑いで、ひどくつらい思いをしていること・・・誰かにお話ししましたか?
きっと「誰にも話していない」、そういう人が大多数でしょう。
だって、心配をかけたくないですものね・・・。僕もそうでした。
その上、メンタル系のトラブルって、なかなか言い出しづらいところもありますしね。
でも中には、「自分はつらいことを相談しているぞ!」と思っている方もいらっしゃると思います。
でもね、そんなあなたが思っているよりも、ずっとずっと、ビックリするくらい自分の中の今を聞いてくれるのが「カウンセリング」なのです。
そして、「あなたの中に貯め込んだ思いを聞いてもらうこと」、これこそが今のあなたにとっても必要なことなのです。
僕の体験をお話しさせていただきます。
初めて受けたカウンセリング。
カウンセラーの先生は、僕が当時貯め込んでいたもの、それを全部受け止めてくれました。
冗談抜きで、全部ですよ(笑)。
当時、
悩んでいたこと
何がどう苦しいのか?
家族構成
子供のころの自分のこと
もう書ききれないくらいたくさん
もう本当に、全部吐き出させてくれました。
親にも兄弟にも、彼女にも相談できなかったこと全て。
そして、その吐き出したすべては、先生のメモにぎっしりとまとめられていました。
ビックリするくらいぎっしり(笑)。
当時の僕は、これまたビックリするくらいスッキリしたことを思い出します。
時間にして、1時間くらいだったと思います。
もう少し長かったかな?
僕の、初めてのカウンセリングは終わりました。
でも、まだ終わりじゃないんです(笑)。
カウンセリングによって引き出された情報を元に、医者の先生とのカウンセリングが始まります。
これは診断と呼んだほうが適しているかもしれません。
でも、普通の病院と違うところは、この1回1回の診断が驚くほど長いということ。
15分くらいあったと思います。
先生は、カウンセリング内容を元に、さらにその当時の僕の深層心理を聞き出すように、そして、僕の苦しみを癒すかのように語りかけてくれました。
先生との一問一答が続きました。
先生がアドバイスをくれました。
これが、僕の通院のルーティンとなりました。
今思うと、このカウンセリングや診断の時間は、まぎれもなく僕の自律神経失調症を和らげてくれるものとなりました。
カウンセリングの必要性
カウンセリング・・・受けたことがない人は、こう思うと思います。
「カウンセリングなんて、必要ないでしょ!」
僕も、過去にはそう思っていました。
でも、それは間違いです。
カウンセリングには、自律神経失調症を癒し、そして改善させる、必要不可欠なものなのです。
ここでは、そんなお話をします。
僕の考える、カウンセリングの必要性は、以下の3つです。
話をさせることで、スッキリさせる
話を詳しく聞き、自律神経失調症の原因を特定する
当人に合った薬を決定する
まずは、自律神経失調症当事者の、複雑で、ゴチャゴチャしており、疲弊したこころをスッキリさせること。
今、ツライことを聞かれます。
今、悩んでいることを聞かれます。
あなたの「今」を聞かれます。
カウンセリングを受けていると、ゴチャゴチャして収集のつかなかった思いが、なんだかひとつにまとまるような感覚を得られました。
すごく簡単に言うと、「スッキリする」、この一言に尽きます。
心が一皮むけるような、モヤが晴れるような、そんな気分です。
おそらく、今のあなたはなにをしても空回りして、悪い方悪い方へ進んでいる感覚ありませんか?
そこに一区切りつけれるような、そんなキッカケにもなると思います。
そして、次に、重要なこと。
あなたが話す膨大な言葉や思いを整理整頓し、あなたの自律神経失調症の原因を特定してくれます。
普通だったら、頭が痛かったら頭、おなかが痛かったらおなか、原因はその特定部位にあるはずです。
でも、今回は特別。原因は、あなたのこころの中にあります。
だからこそ、慎重に、じっくりとあなたの思いを聞き、その上で判断するのです。
例えば「職場でのストレス」、例えば「家族関係がうまくいかないこと」、例えば「あなたすら気づいていなかったこと」みたいに。
あなたの身体がうまく動かなくなってしまった歯車のズレを、プロの目でしっかり特定してくれます。
場合によっては、あなたのこころにズレを生じさせた「ナニカ」と、少しだけ距離を置いたり、またはスッパリ縁を切ったりすることを求められるかもしれません。
それは、あなたにとって想定外のコトかもしれませんが、でもそれが、あなたにとっての最善案なのです。
そして、その上で、あなたの今に適した「薬」を決定するのです。
投薬
自律神経失調症の治療、そのもう一翼を担うのが「投薬」になります。
カウンセリングや様々な診断によって決められた薬。
これらを、あなたは飲んでいくことになるのです。
僕も、飲んでいました。
自律神経失調症のあなたには、おそらく「メンタルに作用するお薬」が処方されるはずです。
どうです?なんだかイヤな気分しませんか?
日本人って、なんだかわからないんですけど「メンタルに作用する薬」を毛嫌いする傾向にあります。
僕も、実はそうでした。
でもね、やっぱりこの自律神経失調症という病は、薬と切っても切れない関係があることを、自律神経失調症であった当時、つくづく感じていました。
投薬の必要性
では、ここから「投薬の必要性」に関して、お話ししていきたいと思います。
今のあなたは、なにが苦しいですか?
なにを改善したいでしょうか?
一刻も早く、この苦しい状況から逃れたいと思っていませんか?
次に次に出てくる、原因不明の症状、不安で不安でしょうがないのではないでしょうか?
そんな焦燥感や不安感は、あなたのこころをむしばみます。
どんどんどんどん、こころにエネルギーのない状態をつくってしまいます。
でも、それでもツライから、あなたはこころは、さらに削られていくのです。
自律神経失調症において、この「焦り」や「不安」といったものは、症状を悪化させるための燃料のようなものです。
あなたは、焦れば焦るほど、不安になればなるほど、自律神経失調症という病に、薪をくべているのです。
だったら、焦るな!不安になるな!
できますか?
うん。できませんよね。
ここが、自律神経失調症という病の難しいところであり、薬を必要とする理由でもあります。
薬の効果により、少しの間、こころ穏やかにいることができます。
今の自分の状況を、少しだけ楽観視できるようになります。
この少しの時間を積み上げていくこと。これが、今のあなたが必要としていることなのです。
投薬の必要性と書きましたが、正確に書けば「こころ穏やかにいる時間」をあなたは必要としているのです。
そして、薬はあなたがそんな時間を持てるように、お手伝いをしているに過ぎません。
自律神経失調症の治療において、薬はそんな役割を担っています。
「自律神経失調症と薬の付き合い方」に関しては、別に記事を用意しています。よろしければご覧ください。
自律神経失調症の完治までの経過
ここからは、僕が自律神経失調症を患い、そして完治するまでの、「治療に関する経過」についてお話していこうと思います。
これ、よく質問されるんです。
「どのくらいで不安感を感じなくなりましたか?」
「薬はどうやって減っていきましたか?」
そんなこと。
多分、当時の僕が今の僕になにか質問できるのなら、そんなことを聞くに違いないと思います。
だからこそ、参考までに、僕の経験を書かせてもらうことにします。
自律神経失調症の治療である「カウンセリング」と「投薬」。
僕の体調の変化とともに、変化していきました。
少しづつ、カウンセリング時間は短くなっていきました。
少しづつ、薬が減っていきました。
具体的に書いていきましょう。
カウンセリングに関して、初めは15分くらい。
治りかけの時は、5分くらいでした。
先生も、僕のことをわかってきてくれていたようで、多分調子が良いことを顔色でわかってくれていたのではないかと思います。
これはあくまで僕の予想ですが、調子が悪い人には、やはり先生も時間をしっかり割いていたのではないでしょうか?
薬に関しては、僕が薬を飲み始め、完治するまでのおよそ9か月間。
本当にゆったりとしたペースで減っていきました。
僕がメインで飲んでいた「セニラン」という薬はこんな風に減っていきました。
2015年8月:セニラン1日3錠
2015年9月:セニラン1日2錠
2015年10月~:セニラン1日半錠を2回(1錠分)
2016年1月~4月:セニラン1日半錠を1回
ざっくりというとこんな感じです。
初めての減薬は「もう減らしても大丈夫なの?」なんて思ってましたが、大丈夫でした(笑)。
不安感については、減薬と同じペースで、少しづつなくなっていきました。
セニランが半錠になった2016年1月頃くらいからは、もう不安感はほぼ感じていませんでした。
自律神経失調症はゆっくりゆっくり症状が出てくるのと同じで、ゆっくりゆっくり消えていきます。
決して焦ってはだめです。
先生が、あなたの状態をしっかりみて、あなたのペースで減薬が進みます。
ここに書いてあるのは「あくまで僕の場合」です。
あなたはあなたのペースで、しっかりと、あなたのこころを休ませてあげてくださいね。
ざっくりとした治療費
ここでは、僕が心療内科で実際に支払っていた治療費のお話をしたいと思います。
多少の誤差はご容赦くださいね。
僕が、自律神経失調症を治療するのに必要だったお金は2種類。
診察代
薬代
これは、いつもの病院と同じですね。
僕は、基本的に2週間に1回通院していたのですが、そのときにかかったお金は・・・
診察代:およそ1,200円くらい
薬代:1,500円くらい
ざっくり言うとこれくらいでした。月に1万円はいっていないです。
一番たくさん薬を飲んでいた頃(通院初期)の金額ですので、減薬とおもに、支払う金額も減っていきました。
諸症状に対しての治療はなかった
自律神経失調症でツライのが「身体症状」です。
原因はこころにあるのに、症状は身体のいたるところに出てきます。
例えば「頭痛」、「吐き気」、「倦怠感」みたいなことですね。
では、これらについて、各々に治療のアプローチがあったかというと、それはありませんでした。
1分1秒でも早く、それらの症状をどうにかしたいと思っている人にとって、これはヤキモキするところだと思います。
「どうして苦しんでいる症状をどうにかしてくれないの?」
そう思う方も、中にはいらっしゃると思います。
もちろん、それらの症状に対して、各々薬を出す先生もいると思います。
でもね、そんなことしていたら、めちゃくちゃなくらい、薬、じゃらじゃらになりませんか?
たくさんの薬を飲み、あたかも薬漬け。
そんなことで、あなたはポジティブになれますか?
そう考えたら、「メンタルに焦点を当て、根本を改善するために少量の薬を飲む」という僕の治療は、僕にピッタリだったのではないか?と今になって思います。
治療を受けているけど、身体症状に対する治療がなくって、少しソワソワしている人、いませんか?
僕の経験から言わせてもらえば、それらの症状は、根本であるメンタルを改善すれば、おのずとゆっくり良くなっていくのです。
「あれもこれもと、何でもかんでも今すぐに良くしてくれ」
これだと、治るものも治らないような気がしませんか?
そういった意味でも、「諸症状に対しての治療はなかった」というのは正攻法だったのかもな?と思っています。
治療外で心療内科でおすすめされたこと
ここでは、心療内科での治療とともにおすすめされたことをご紹介したいと思います。
治療+αとして、皆さまも是非試してみてくださいね。
身近な人への相談
あなたの今のツライ症状、身近な人に相談できてきますか?
病院に通い始めれば、カウンセリングで先生とは話すことができるおうになります。
それも大切なことです。
でも、それと同じくらい大切なのが「身近な人への相談」なのです。
僕は、心療内科の先生に聞かれました。
「ちゃんと周りに相談できていますか?」
僕は「できていません」としか答えられませんでした。
「なんでできていないのですか?」
「心配をかけると思ったからです」
「心配かけてはいけないのですか?」
「あなたの周りの人は、そんなに頼りないですか?」
そう言われて、ハッとしたのを今でも鮮明に覚えています。
心配をかけるかもしれないと、黙っていた僕ですが、それからというもの相談することを習慣にしました。
今ツライこと
少しづつ良くなっていっていること
心療内科でのできごとなどなど
真剣なものから、適当なものまで。
改めて「人に話すこと」の重要性に気づきました。
これを読んでいるあなたは、身近な人に相談できていますか?
これを聞いて僕と同じく「ハッと」された方は、是非とも、身近なあの人に相談されてみてください。
最近ではオンラインで相談できるサービスがココナラにはあります。こういうものを利用してみても良いかもですね。
\気になる悩みで検索してみてください!/
禁煙
次に、心療内科の先生におすすめされたのが「禁煙」です。
「タバコ吸いますか?」と聞かれ、「吸います」と答えたら、笑いながら「やめたら~」なんて冗談か本気かわからない感じで何度か言われました。
そして、素直な僕は、禁煙に成功しました(笑)。
タバコがないとソワソワして自律神経失調症は悪化すると思っていたけど、今思うとそれは間違いで、少なくとも悪い影響を与えていたんだろうなぁと思っています。
これを機に、タバコをすっている皆さま、禁煙してみてはいかがでしょうか?
実は、禁煙関係の記事も書いているのです。
お時間があるときにでも、読んでみてくださいね~。
離煙パイプなどのアイテムにチャレンジするのもおすすめです。
\毎日少しずつニコチンを減らしていくお手伝い/
軽い運動
自律神経失調症において、こころをリフレッシュさせることはとても大切です。
だからこそ「軽い運動」をおすすめします。
心療内科の先生には「散歩」することをおすすめされました。
とは言っても、「倦怠感はあるし、何事にもやる気が出ない」という人が大多数でしょう。僕もそうでした。
だからこそ、あなたができる範囲での「軽い運動」でOKです。
少しだけ、チャレンジしてみると、思ったより身体は動くものですよ。
僕も「先生が言うなら・・・」とはじめてみた散歩。
いつの間にか5kmくらい歩くようになっていました(笑)。
運動している間って、不思議と気になる症状が「ふっと」気にならなくなることがありました。
何もしていないと、どうしてもその症状が気になってしまうもの。
そういう意味でも、運動して、ひと時でも病気のことを忘れる時間を持つのも大切なのだと思っています。
小さな一歩で十分です。是非トライしてみてください。
ちなみに僕は、ランニングにチャレンジなんかし始めましたよ。
最近では、お家でできるフィットネスも増えてきています。チャレンジしてみても良いかもしれませんね。
\お家で簡単に運動してみませんか?/
まとめ
いかがだったでしょうか?
現在進行形で治療中のあなたも、これから治療を始めたいと思っているあなたも、なにかしら参考になることがあったのではないでしょうか?
最後にひとつだけ重要なことを。
この病気は、絶対に治ります。
自律神経失調症の治療は、完治までのプロセスです。
だから、それまで絶対に諦めないでください。
「この病気と一生付き合っていかなきゃいけない」
そんな風に、絶対に思わないようにしてください。
始まりがあれば、終わりがあります。
現に僕は、自律神経失調症を克服し、ツラく長かった日々を終わらせることができました。
だから、今は、少しだけ辛抱して、完治までのプロセスを遂行していってください。
自律神経失調症の治療。カウンセリングと薬。
それらは、きっとあなたを完治までいざなってくれる、強力なツールとなってくれることと思いますよ。
あなたの回復、そして完治、こころより祈っております。
質問等ありましたら、コメント欄を用意しておりますので、是非ともお気軽に書き込んでみてくださいね。